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by kenjitomorris
| 2019-04-14 20:11
今日、4月10日、わが老人ホーム「エバーグリーンシティ寺岡」の20人ほどが、出かけてきました。例年より雪が少なく、館の庭は花が沢山咲き始めました。クリスマスローズも咲いています。 問題のカタクリですが、今年は桜とともに早いと思っていましたが、まだチラホラです。でも、つぼみは一面に出そろい、あと2-3日で本格的に咲くでしょう。すでにお出かけの方も多いようですが、これからが本格的です。予約制ですが、お出かけください。お待ちしております。 #
by kenjitomorris
| 2019-04-10 20:12
新しい宮澤賢治の研究である。今福龍太氏の力作で、新年の『新潮』2月号に掲載されている。第9回だが、今回は「無何有郷からの通信」のタイトルであり、W・モリスの研究者なら、「無何有郷」とくれば、賢治とモリスの新しい研究と気づくだろう。仙台・羅須地人協会のメンバーで、作並の「賢治とモリスの館」の有力なサポーターのO氏が教えてくれた。「ようやく賢治とモリスの時代が来そうですね」朗報と思っての連絡だった。
今から15年前、2004年に「館」オープンの時、職人さんの一人が、「建築確認」の看板を見て「ご主人は賢治さん、奥さんは外国人でモリスさんですね?」質問に面食らって「賢治は宮沢賢治、家内は日本人で名前は芳子だ」と答えたことを思い出す。笑い話だが、それ位「賢治とモリス」の関係は知られていなかったのだ。ただ一人、「自分だけしか分からない」と思いながら、ここまで来たのである。それだけに今福氏の「新しい宮澤賢治」とモリス研究に、心よりお礼を申し述べたい。また「賢治とモリス」の時代到来に期待を寄せたい。 力作の内容を紹介するより、ぜひ論稿をご一読いただきたいが、これまでの「賢治とモリス」研究の問題意識といい、論点提起といい、評価の方向といい、賛成の部分が多い。興味深く、大変面白く読ませていただいた。特に気づいた点だけを列記して紹介させて頂く。 ①詩人、童話作家、造園家、砕石工場の「技師」賢治の肩書は、モリスもそうだが沢山ある。詩人、作家などは2人に共通するが、今福氏は賢治の<なりわいが教師>であり、花巻農学校で4年ほど教えた。「教える者」として、賢治童話にも「学者アラムハラドの見た着物」などを取り上げている。 ②<「教える人」としての賢治の究極の思想がもっとも鮮烈に、かつ直截に示されているテクスト、それが断章的な書きつけとして遺された「農民芸術概論綱要』(1926)です。>賢治とモリスにとり、「農民芸術概論綱要」がもっとも重要な文献であり、賢治は講義の「メモ書き」に、モリスとその「労働観」を特に英語で注記した。ただ、この講義は、賢治の花巻農学校を辞める直前、併設の「岩手国民高等学校」の講師としての授業に過ぎなかった。むしろ辞めた後の話で、「羅須地人協会」でもモリスを講義した点が重要だと思う。その点は拙編著『賢治とモリスの環境芸術:芸術をもてあの灰色の労働を燃せ』(2007年時潮社刊)、その中の伊藤与蔵の「賢治聞書」を是非参照して頂きたい。賢治とモリスの関係が、深いことがより具体的に解る。 ③「ここで賢治が<農民芸術>という新たなヴィジョンをもって伝えようとしているもっとも重要な批判的論点は、まさに<労働>という頸木からいかににして民が解放されるべきか、というこの時代における危急の課題です。」その通り!全く賛成である。この課題は、2019年の今日の課題でもあり、政府は「働き方改革」を騒ぎ立て、外国人労働力の利用に遮二無二走る。政治家に『新潮』を読ませたい。さらに重要だが、今福論文もモリスとの繋がりにおいて、「物質的繁栄と科学の進歩が、必ずしも万人の生活を幸福にするものではないという考えが、マルクス主義の大きな影響力のもと、一部の論者たちによってここで初めて真剣に主張されはじめました。」思い起こせば1982年、マルクス死後100年を前にして、ロンドン留学の際、『マルクス・イン・ロンドン』のA・Briggs教授(オックスフォード)に会い、マルクスからモリスの研究を勧められた。それ以来、マルクス-モリス-賢治の流れを、仙台・作並「賢治とモリスの館」で追い求めてきた者としては、改めて今福論文に感謝する。 あと、賢治の詩作「産業組合青年会」と『ポラーノの広場』については、多少立ち入った検討もあるので、稿を改めたい。最後にもう一度、「ぜひ『新潮』をお読みいただきたい」皆さん宜しく。 #
by kenjitomorris
| 2019-02-07 20:00
2019年新年を迎え、すでに立春です。大変長期間ご無沙汰し、申し訳ありませんでした。「賢治とモリスの館」只今、積雪で例年通り冬眠中です。静かに春を待ち、4月再開し、皆さんとお会いする日を楽しみにしているでしょう。
さて、この間ご無沙汰し、失礼したのは、ご存知の方も多いと存じますが、一昨年の6月、小生の家内・大内芳子が急逝し、葬儀など後始末に追われました。家内も「館」の運営の有力メンバーでしたので、大きな混乱が生じ、多くの皆さんにご心配や失礼を重ねてしまった点、この機会に心よりお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。また、連絡の窓口の渡辺えまは、家内の姪であり、そのために混乱の渦中におりました事も申し添えさせていただきます。 もう一つ、昨年夏、小生が代表を務める「仙台・羅須地人協会」の事務所移転が急遽重なりました。「協会」のメンバーも、「館」の運営など、多大なご協力を頂いているため、思はぬ突然の移転騒動のため、皆さんにも多くのご迷惑をかけることになりました。その点も、お詫び申し上げます。 昨年、一昨年と思わぬ事件が続きましたが、2019年新年を迎えて、今年4月オープンしますので、何卒ご協力、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。また、本「最新情報」も、引き続き書かせていただきますが、「館」冬眠中でもあり、本年2月号の『新潮』の「新しい宮澤賢治(9)」として、今福龍太氏が「無何有郷からの通信」で賢治とモリスを取り上げておられます。次回、今福論文の紹介とコメントを書かせていただき、「館」の今日的意義について論じたいと思います。ご期待ください。 「賢治とモリスの館」館主 大内 秀明 拝 #
by kenjitomorris
| 2019-02-05 20:22
カタクリの開花ですが、過去の写真をアップしましたが、昨日、最新情報の写真を撮ってきましたので、ご覧ください。例年より10日ほど早く開花しています。ただ、ここへ来て気温が下がり、昨日も霙交じりの雨でした。カタクリは、例年より長く咲き続けると思います。ぜひご覧にお出かけを! カタクリよりも早く、クリスマスローズが見事に咲いています。猩々袴など山野草の数々も次々に開花です。 お待ち申し上げます。 #
by kenjitomorris
| 2018-04-09 10:45
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