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賢治碑の石でパワーをもらう!
 目下、朗読を練習中の賢治の童話「狼森と笊森、盗森」だが、森はもう1つある。黒坂森であり合計4つ。「この森がいつごろどうしてできたのか、どうしてこんな奇体な名前がついたのか、それをいちばんはじめから、すっかり知っているものは、おれ一人だと黒坂森のまんなかの巨きな巌が、ある日、威張ってこのおはなしをわたくしに聞かせました。
 ずうっと昔、岩手山が、何べんも噴火しました。その灰でそこらはすっかり埋まりました。このまっ黒な巨きな巌も、やっぱり山からはね飛ばされて、今のところに落ちて来たのだそうです。」この火山灰地の開墾が童話の内容だが、賢治もこの辺りを歩いたらしい。地質や岩石の調査かも知れない。百姓が「地味はどうかな」などと言いながら、土を指でこねたり、嘗めてみたりする、と書いているからだ。
 また、賢治の詩集「春と修羅」には、「小岩井農場」が収められている。その下書き原稿には、周辺の森や山の名前が出てくるが、そのなかに「向ふの黒い松山が狼森だ。たしかにさうだ。地図で見るともっと高いやうに思われるけれどもさうでもないな。あれの右肩を通ると下り坂だ。姥屋敷の小学校が見えるだらう」と説明がある。
 これらの説明から、小岩井農場の北の山々の森で、300~400メートルほど、姥屋敷はそこの集落で現在も400人ぐらい住んでいるとのことだ。小岩井農場にも「宮沢賢治詩碑」が建立された。その時、実行委員だった岩手県の高校の先生から、こんな手紙を添えて沢山の「賢治碑の石」が、わが「賢治とモリスの館」に送られてきた。紹介しよう。
 「この石は小岩井農場の宮沢賢治詩碑の一片です。詩碑は21世紀最初の年に、岩手山の麓、雫石の牧場にあった安山岩溶岩で造られました。この石から賢治パワーをもらってください。   2001年11月11日             牧場の風と光と星の祭実行委員会 」
 わが朗読グループ全員、賢治パワーの石を握り締めて4月の発表会に臨もう。
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by kenjitomorris | 2005-12-31 21:39
賢治「注文の多い料理店」の朗読
 雪が多く、予定を繰り上げ「賢治とモリスの館」クローズしました。来春、雪解けを見てオープンしますので、それまでお待ち下さい。念のため雪の深さは、「かんじき」が必要です。何十年ぶりに「かんじき」をはき、玄関までたどり着いて賢治とモリスの本を持ち出してきました。これから勉強します。
 持ち出した本の中に賢治全集の「注文の多い料理店」があります。わが「シニアネット仙台」--正式名NPO「シニアのための市民ネットワーク仙台」--の活動グループの1つに朗読教室があります。グループ名が「注文の多い料理店」、賢治ファンが多く、目下「狼森と笊森、盗森」の朗読を練習中。小生もグループ名に惹かれ参加、大学の講義を辞めたので、発声による健康維持も考慮して、練習に励んでいます。来春4・15には、発表会が予定されている。
 賢治の生前発表の唯一の童話集が「注文の多い料理店」、その中の「狼森と笊森、盗森」の物語は、盛岡の近くの小岩井農場の北にある黒い松の森にまつわる話。昔、岩手山が何度か噴火して火山岩に覆われた山を、農民たちが開墾する話だが、木を伐るのも、小屋を建てるのも、開墾するのも、すべて森と対話し、その許しを得ながら開墾が進む。
 開墾に狼が参加する。栗やきのこを狼が子供達にご馳走する。収穫した粟で粟餅を作り、農民たちが森にご馳走する。そして最後に「森もすっかりみんなの友達でした」、「しかしその粟餅も、時節がら、ずいぶん小さくなった」と付け加える賢治だ。
 この話は、人間が自然に働きかける開墾の原点だろう。開墾から開拓、そして開発、人間が自然を一方的に利用し、破壊し、いま地球温暖化やハリケーンの自然災害に慄く姿を見たら、賢治はどう思うか。
 朗読は、賢治の心を伝えるものでなければなるまい。
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by kenjitomorris | 2005-12-30 14:05
雪に覆われた館
12・11-12の雪で、「賢治とモリスの館」すっかり雪化粧しました。ご覧下さい
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by kenjitomorris | 2005-12-12 13:49
環境保護・文化財保護とWモリス
 12・10(土)の作並は、先週12・3(土)に続いて本格的な降雪である。まだ解けきらない雪に雪が降り積もり、いよいよ冬本番である。「賢治とモリスの館」の庭も雪に覆われ、ホワイトクリスマスの環境がすっかり整った。あとはサンタの訪問を待つだけだ。
 先週3日は、雪の中で「仙台・作並国道48号線沿い」のゴミ拾いに参加した。「ごみ拾い」ではない。大量に不法投棄されている産廃の撤去作業である。建設業者もクレーン車をだし、官民連携の大作戦となった。わがNPO[グリーンパワー作並」のボランティア中心に、県や市の職員も参加し、百数十人の大部隊だった。
 しかし大苦戦だった。降りしきる雪の中、気温は零度、マイナス1度、2度と急降下、反比例で血圧が急上昇するのがわかる。高齢者のボランティアには無理な作戦計画だった。それに、ゴミの山がみるみる雪に覆われる。雪の中からごみを掘り出す難作業となつた。来春、若葉とともにゴミが顔お出すまで待つほかないようだ。ともかく敵は想像を超えたゴミの量だったことを報告しておこう。
 かって公害と呼んだ環境破壊は、イタイタイ病など、川上の工場建設による水質汚染であり、下流が被害者だった。ポスト工業化の21世紀は違う。廃材や粗大ゴミなど、下流から車で運んで、上流の自然が破壊される、これが環境問題の現状なのだ。工業化時代の工場公害のアプローチでは現代の環境問題は解けないと思う。
 19世紀産業革命の工業化に反対したモリスが、1870年代後半から社会運動に参加するとともに、J・ラスキンの示唆もあり歴史的建造物の修復、保存に立ち上がったことが注目されている。古建築物保護協会の創設である。その背景には、工業化による歴史的文化や環境の破壊に対する環境保護の機運の高まりがあった。そして、ナショナル・トラストに発展した。この点は、東京・汐留で開かれた今度の「モリス展」でも強調され、特に阪大の藤田治彦教授が「装飾芸術と環境保護」のテーマで講演されている。なお、教授の専門が「環境芸術学」となっていることも興味深い。ともかくモリスの環境芸術は、環境保護運動と深く結びついていたのだ。
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by kenjitomorris | 2005-12-10 17:29



賢治とモリスの館 - 最新情報
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