<   2005年 11月 ( 6 )   > この月の画像一覧
広瀬川作並地区清掃実視計画
 12・3(土)朝から、グリーンパワー作並--「賢治とモリスの館」オープンを機にメンバーに入れてもらったが--が中心になり、NPO法人「広瀬川の清流を守る会」が実施主体になつて、わが広瀬川の上流、作並地区のゴミ清掃に乗り出すことになった。力仕事が苦手だし、高齢を理由にマスコミ対策に協力している。
 産業廃棄物など、東北地方に首都圏のゴミが投棄され、日本列島のゴミ捨て場になっている問題がある。環境税の導入も検討されている。この産廃問題、さらに地域での各論となると、上流と下流の対立に発展しているのが実情なのだ。
 川の流れからすれば、上流でゴミが投棄され下流に流れ着く、これが自然だろう。だが、現実は違う。
 下流の仙台市の都心、青葉城の玄関口、博物館や国際センターなどが整備され、観光客目当てに清掃されるのは良いが、捨て場を失ったゴミは、上流の山奥へと逆流する。川上から川下ではなく、川下から川上への逆流現象が問題なのだ。
 逆流するゴミは、川の流れではなく、国道48号線をトラックに乗って上流の作並地区に運ばれる。そして、夜陰に乗じて、広瀬川の源流へと投棄されるのだ。この環境破壊は深刻である。わが「清掃実施計画書」を引用する。
 「特に上流部幹線道路及び県道、市道の車両待避所から河川のり面にかけ、建築廃材やタイヤ、ビニール、衣類、家具、家電製品、薬品など様々なゴミ投棄が慢性的に捨てられ、一部は河川に落下、流下している現状がある。ゴミの中には汚染物質も含まれ、長期的には環境問題も懸念されるーー」
 今回の清掃運動、①市民団体「グリーンパワー作並」が主体であること、②作業体制には地元建設業者も車両5台を提供、③ニッカウィスキー、河川国道事務所など、企業や行政を取り込んでいる点など、新しい地域づくりへの発展が期待される。 
[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-25 15:39
紅葉の季節に初雪
 11・18上京して、汐留の松下電工のミュ-ジアムで開催されているW・モリス展を観に出かけた。ステンドグラスの紹介展示と、モリスについて環境芸術の視点、とくに環境保護や歴史建造物の保全運動(ナショナル・トラスト)の先達として評価されているのが印象的だった。
 18-19にかけて、作並・瀬戸原では、今年初めての積雪となった。秋の訪れが遅れたのに、早い初雪である。これも異常気象かもしれない。そのお陰かもしれないが、雪中の紅葉狩りを楽しむことが出来た。
 紅葉が雪に映える光景は見事である。真紅と純白のコントラストは、モリスのデザインにもまさる自然の環境芸術である。彼が見たら、どんなデザインに造形するだろうか?ステンドグラスの絵柄はどうか?雪の降る庭でのガーデニング労働の疲れは心地よい。
 積雪をカメラに収めようと思いながら、チャンスを逃してしまった。消えかけた雪の写真だが、ご照覧を。
a0063220_13325928.jpg

[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-21 17:02
老衰で亡くなったドラッカー
 3日ほど作並「賢治とモリスの館」に滞在して国見ヶ丘の自宅に帰り、溜まった新聞を開いて驚いた。「経営学の神様」「20世紀の知の巨人」「断絶の時代」の著者、P・ドラッカーの訃報に接したからだ。別に直接教えを受けたわけではない。お会いしてもいない。小生、経営学者でもない。
 しかし,品質管理(QC)サークル,知識社会、ポスト工業化、NPO,ポスト資本主義社会、---ドラッカー・ファンの経営者やエコノミスト、ジャーナリストの多くとは違った意味で、実に多くのものを学ばせてもらった。「賢治とモリスの館」の環境芸術の発想も、彼のポスト工業化論からのものだ。1人の読者に過ぎないが、はるか仙台から冥福を祈りたい。
 90歳を過ぎて,最近まで健筆を振るわれていたが、死因が老衰だった。小生、七十路を過ぎて、自分の死に方をしきりに考える。病死、事故死、水死、自殺、他殺ーーードラッカーの老衰、
羨ましいとも思う。また1つ、これが最後だが、学ぶべきことが残された。
[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-14 12:11
「賢治とモリスの館」オープン
 縁があって、作並・瀬戸原に別荘を建て、個人のミュージアム「賢治とモリスの館」をオープンした。
 建設工事の職人さんから、こんな質問を受けた。「お宅が賢治さん、奥さんは外人さんでモリスさんですか?」
 慌てて「賢治は有名な東北の詩人、宮沢賢治のことで、W・モリスはイギリスの人でーーー」と答えに窮したまま、「家内の名前は芳子です」と答えておいた。
 宮沢賢治は説明するまでもない。1896年(明治29年)岩手県の花巻に生まれたが、じつはモリスは、その年にロンドンで亡くなった。何か生まれ変わりのような2人の因縁を感じてしまうが、モリスは工業社会の機械文明に反対して、地域の花や草木、鳥など自然環境を大切にする芸術思想を主張した。その思想をヨーロッパはじめ世界に広めたデザイナー、芸術運動家だ。
 賢治の作品に「農民芸術概論」があり、それを高く評価する人は多い。「芸術をもて、あの灰色の労働を燃やせ、ここにはわれら不断の浄い創造がある。都人よ来ってわれらに交われ、世界よ他意なきわれらを容れよ」
 昔、これを読み強い衝撃を受けたが、賢治はわざわざメモ書きの注をつけていた。「Morris"Art is mans expression of his joy in labour "」
 つまり賢治は、モリスの環境芸術の思想を、東北の農村から都市へ、そして世界に訴えかけようとしたのだ。
 モリスの環境芸術の思想は、賢治もその1人だったが、明治から大正にかけて日本の文化人に大変強い影響を与えた。とくに彼の代表作『ユートピアだより』を、1904年(明治37年)に堺利彦が『理想郷』のタイトルで邦訳した。
 そこでは、ロンドンからテームズ河を遡りながら、イギリスで一番美しい地方と言われるコッツウオルズへの船旅で、モリスの理想郷が語られている。なお、コッツウオルズは「イギリスの美しい庭」とも呼ばれ、日本から沢山のガーデニング愛好家が今でも訪れている。
 宮沢賢治も『銀河鉄道の夜』など、モリスの芸術思想を受け継ぐユートピアンだ。彼もまた北上川を遡り、花巻で「イギリス海岸」」に立ち寄り、盛岡市の材木町に至る「イーハトヴ」の理想の世界を想い描いたのではないか。賢治の夢は、さらに広がり宇宙に達する。
 サトウ宗幸の「青葉城恋歌」は、青葉道りのケヤキの緑とともに、広瀬川の清流の岸辺に、仙台市民の心のロマンを歌い込んだ。その広瀬川を遡り、源流に近づいたところに作並があり、瀬戸原の郷だ。19世紀イギリスのテームズ河、そして20世紀の始めに賢治が北上川の源流にユートピアを求めた。
 21世紀、われわれは作並・瀬戸原に「賢治とモリスの館」、森のミュージアムをオープンした。賢治文学のファン、モリス小芸術の愛好家、それにイングリッシュ・ガーデニングのグループなど、来訪者は多い。広瀬川の清流に、環境芸術の思想の原点を学ぶ市民交流の場になればと思っている。ご理解とご協力を期待する。

 この拙文は、地域の環境保全と歴史・文化活動の市民グループ・「グリーンパワー作並」の会報第3号に掲載したものです。新入会員の挨拶を兼ねた「賢治とモリスの館」の紹介です。
[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-11 21:02
皆さんこんにちわ!
皆さん!
 今年は、温暖化の異常気象のせいでしょうか、秋の訪れが遅れ、ここ宮城県仙台市の作並温泉でも、最近ようやく本格的な紅葉を見ることができる様になりました。しかし、近所の山には昨日、冠雪が見られ、短い紅葉シーズンで終わりそうです。
 それだけに短い秋を愛しむように、連日、沢山の紅葉狩りの皆さんが、わが『賢治とモリスの館』にもやってきます。深紅の楓は、ガーデニングのバラよりも鮮やかに色づいています。庭から見上げる奥羽山脈の山並みも錦色に輝き、眼の前を流れる広瀬川の源流も、水面いっぱいに美しい紅葉の流れに変わってしまいました。
 『賢治とモリスの館』、今年5月のゴールデンウィークから本格オープンしています。仙台の奥座敷、作並温泉の瀬戸原の里から、四季折々お便りさせて下さい。宜しくお願いします。
                                            大内 秀明 記
[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-10 17:26
ブログ開設
賢治とモリスの館のブログ始めました。
季節によって変わる山野草ガーデンの様子や、森のミュージアムの最新情報を載せていきます。
[PR]
by kenjitomorris | 2005-11-08 23:20



賢治とモリスの館 - 最新情報
by kenjitomorris
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
外部リンク
カテゴリ
全体
未分類
以前の記事
2017年 09月
2017年 05月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 08月
2016年 06月
2015年 12月
2015年 08月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 07月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 04月
2013年 03月
2012年 12月
2012年 09月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 05月
2011年 03月
2010年 12月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
フォロー中のブログ
賢治とモリス<研究ノート>
検索
記事ランキング
その他のジャンル
ファン
ブログジャンル
画像一覧